矜持と忸怩 たたみかた

コミュニティ。
やりたいこともやりたくないこともやるのがコミュニティ。
自分がやりたくない仕事を誰かがやってくれることをリスペクトするのがコミュニティ。
苦手と思ったとしても存在を排除せず包括するのがコミュニティ。
そういうひとがいるからこそ持続できるのがコミュニティ。

綺麗なもの。美しいもの。心奪われるもの。
素晴らしい。
しかし全てのものにバックヤードがある。
どんな綺麗なものにも。

世の中のやりたくない仕事について考えた。

綺麗な物だけ見たくない。
綺麗な物も綺麗じゃないものも見たい。


終了|アタシ社の雑誌「たたみかた」創刊号についての話とトークイベントのお知らせ|本との土曜日

『髪とアタシ』を発行するアタシ社の新しい雑誌『たたみかた』が届いた。 創刊号の特集テーマは「福島特集ーほんとうはずっと気になっていました。」「30代のための新しい社会文芸誌」というショルダーフレーズがついている。 そう、30代が社会に触れる雑誌はいま、ない。 「わたし」に語りかける、小松さんの文章がとてもいい。 「誰かがやらなくちゃいけない」仕事がある まだ最初のほうしか読んでいないのだけれど、福島在住の小松理虔さんが上野アメ横について書いたここに胸をうたれた。 トークイベントで、魚屋さんがこんなことを言った。「アメ横で魚屋をやるっていうのは、矜持と忸怩を2つ持たないといけないんだ」って。矜持と忸怩。プライドと恥じらい。アメ横で魚屋をやるのは、余所からしたら惨めな仕事かもしれない。だけれど、食に関わる以上、誰かがやらなくちゃいけない。そしてそこには誇りも存在しているんだって。そう言ってた。" この場合は「食」だけど、「◯◯に関わる以上、誰かがやらなくちゃいけない」仕事ってたくさんある。 このところ考えているのは、さいきんはみんなコミュニティコミュニティというのだけれど、それは本当にコミュニティなのか、と。それはそれで(コミュニティと呼んでも)いいのだけれど、やりたいこともやりたくないこともやるのがコミュニティだし、自分がやりたくない仕事を誰かがやってくれることをリスペクトするのがコミュニティだし、嫌いなひとを嫌いと思ったとしてもその存在を排除せずに包括するのがコミュニティだし、そういうひとがいるからこそ持続できるのがコミュニティだと思う。 ということを小松さんの文章を読んで思い出した。 編集長の三根かよこさんのお父さんへのインタビュー。家族というのはいつだってテーマだ。 雑誌もまたレスポンシブデザインへ いま僕自身も雑誌づくりをしはじめていて、この「たたみかた」はとても参考になる。いつも思うのだが、一般的な雑誌は凝って作られているんだけど全体としての統一感を圧倒的に欠いてしまっていて、ほんとうに読む気も買う気も失せる。雑誌が本当に「雑」誌だなぁとつくづく思う。一方で、最近のspectatorもそうだし、このたたみかたもそうだが、いくつかの雑誌は読みやすさを考えてくれている。 アタシ社の三根

本との土曜日

無能の(人=zine)

役にたたないことや余計なことがあるから世界が生きてると思う。雰囲気。感じられる光、音、匂、触。電波の届かない所にありがちで、電源が入っていないところにありがち。

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